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”転倒予防と足の痛み”は足の筋肉が支える①~論文からみる足の重要性~

健康/美容/ダイエット

はじめに:足こそ生活の土台

高齢者だけでなく、若年層にも“未病対策”として足を整えることは大切です。
「立つ・歩く・支える」すべてを担っているのが足。
足の機能はスポーツや仕事、生活の中での重要な動作の土台となります。

今回は足の機能の重要性を論文をもとにご紹介いたします。

論文から見る足の重要性

以下のような研究が、足の筋力と生活の質の関係を示しています。

足部の機能とアーチ構造について

・足は通常の移動動作(歩く,走る)では、床面と接する唯一の運動器です。
 その機能は体重の支持、推進力の発揮、衝撃吸収、バランス維持などスポーツパフォーマンスに
 重要といわれています(1)。

・人間の足部は特徴的なアーチ構造を呈しており,なかでも内側縦アーチは衝撃吸収機能に
 優れています。
 内側縦アーチ(土踏まず)は舟状骨を頂点にアーチを呈しており広がりながらアーチを
 低下させることで身体への衝撃を吸収しています(2)。

足部の機能は生活や仕事、スポーツ動作でも非常に重要な要素です。
生活の中でも「土踏まず」という単語は足のアーチ構造を指しており、衝撃吸収など動くことを支える一助となっております。

足趾の筋力と加齢の関係

・若年者と高齢者の足趾屈曲筋力の比較を行った.結果,高齢者の足趾屈曲筋力は若年者より
 有意に低値を示し,他部位の筋力と同様,足趾の筋力も加齢に伴い低下していました(3)。

・若年者に比べ高齢者のバランスをとる戦略は足圧中心を動かせる範囲(重心の移動範囲)が
 狭くなるだけで,姿勢保持する戦略は変化しない(4)。

・浮き趾を有する高齢者では姿勢制御(バランス)能力や足部機能が低下している可能性が
 示唆されました(5)。


年齢に伴い、足趾の筋力は他の部位と同様に低下していきます。さらに高齢者では若年者に比べ、重心の移動範囲は狭くなり、その原因の一つとして、立位姿勢において足が浮いている高齢者では足部の機能やバランス能力の低下している可能性が示唆されています。

足趾の変形と土踏まずの関係

・足趾の変形(外反母趾,hammer toe,mallet toe,claw toeなど),あるいは足趾運動にかかわる
 筋力低下などの機能不全があると,転倒リスクが増すなど日常生活に悪影響を及ぼすことが
 わかっています(6)。

・足部アーチ高率は外反母趾の原因として報告されています(7,8)。
足部アーチ高率はわかりやすく言うと土踏まずが床に近いかどうかの状態。

・足底挿板療法にてアーチパッドを使用して内側縦アーチを挙上することで外反母趾の疼痛軽減効果が
 示されていることから,扁平足(アーチの低下)が外反母趾の原因の一つと考えられています(9-12)。
※わかりやすく言うと足底挿板療法はインソールをイメージしてください。

・母趾外転筋は、内側縦アーチを支持し、足の構造的安定性を維持する役割を果たすと
 考えられています。


土踏まずの低下が外反母趾など足趾の変形を招く可能性があること。これを防ぐ為、土踏まずの低下を足底板により改善することで足趾の疼痛が軽減できるが示唆されています。

さらに最近では、この土踏まずを支持するために母指外転筋などの足趾内在筋の筋活動の必要性が示唆されています。
最近では足趾内在筋の運動によりがバランス能力や歩行能力の改善ができるのかの研究が進んでいます(14)。

終わりに

本日は、今回は足の機能の重要性を論文をもとにご紹介しました。
現在、足趾内在筋という足の中の筋に注目が集まっておりそのエクササイズについて
ご説明できればと思います!

ではでは

参考文献

(1)渡邉耕太:足の内在筋・外在筋の働きと新しい運動療法.第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会 教育研修講演2.2023.31,(3)

(2)福田謙吾:足部アーチの改善を目的とした新しい足部内在筋トレーニングの開発.県立広島大学院総合学術研究科生命システム科学専攻 博士論文.2025

(3)上條史子,他:高齢者の立位バランスの特徴―姿勢安定度評価指標を用いた検討.文京学院大学総合研究所紀要.2018;18:79‒84

(4)望月 久,他:重心動揺計を用いた姿勢安定度評価指標の信頼性および妥当性.理学療法学2000;27:199‒203

(5)長谷川正哉.金井秀作.島谷康司ほか:高齢者にみられる浮き趾と足趾運動機能および姿勢制御能力について.理学療法の臨床と研究.2013.22(4a)長谷川正哉.金井秀作.島谷康司ほか:高齢者にみられる浮き趾と足趾運動機能および姿勢制御能力について.理学療法の臨床と研究.2013.22

(6)Mickle KJ, et al:Toe weakness and deformity increase the risk of falls in older people. Clin Biomech 2009;24:787‒791

(7)日本整形外科学会監修:外反母趾診療ガイドライン2014.pp.5-29,南江堂,2014.

(8)石川大瑛.尾田敦.前田健太郎ほか:健常者において静的立位での外反母趾角と 後足部アライメントは関連があるか.東北理学療法学.2017.29

(9)竹澤将道,他:右外反母趾にDistal Lineal Metatarsal Osteotomy 法を施行した症例への足底板療法.理学療法福井,19:50-52,2015

(10)鈴木信介,他:外反母趾に対する屋内用足底板の有効性を示した1症例.愛知県理学療法学会誌,20(4): 174-176,2009

(11)藤井あゆ美,他:外反母趾に伴う後脛骨筋腱機能不全に対する踵骨内側移動骨切り掲揚長趾屈筋腱移行術の症例~アーチ機能改善を目的とした外反母趾強制のテーピング介入~.理学療法福井,20(4): 89-91,2014.

(12)清水新悟,他:外反母趾角を短期間で改善させるための足底挿板療法の試み~外反母趾角の改善が得られた1症例を通して~.理学療法学,36(6):329-335,2009.

(13)Sarah T. Ridge, K. Michael Rowley, Toshiyuki Kurihara, Matthew McClung, Jiaxi Tang, Steven Reischl, Kornelia Kulig.Contributions of Intrinsic and Extrinsic Foot Muscles during Functional Standing Postures.BioMed Research International.2022.(1)

(14)Willemse, Lydia, et al. “Effects of a 12-week intrinsic foot muscle strengthening training (STIFF) on gait in older adults: a parallel randomized controlled trial protocol.” BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation 16.1 (2024): 158.





自己紹介
~この記事を書いた人~

理学療法士を目指す学生です
~趣味~
カフェ巡り、運動、おいしいものを食べること
主な資格
【中学校・高等学校教諭一種免許状(保険・体育)】
【健康運動指導士】【NSCA-CSCS】
~意気込み~
国家試験を合格し、臨床に出て活躍できるように勉強を頑張ります!
主に勉強のアウトプットを目的に投稿していきます

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