はじめに
本日は下腿義足について勉強を行っていきます!それではさっそく始めていきます!

大腿切断では、膝関節を失うために上位関節による制御や膝継手によって歩行時の膝折れを防止する必要がある。(~省略)。一方、下腿切断では、膝関節が残存し、大腿四頭筋とハムストリングも保たれる。このため、主動作筋を力原とし、関節位置覚・運動覚を用いた膝関節の制御が可能となる。
参考 石川 朗 (編).永冨 史子 (編):理学療法テキスト 義肢学 (15レクチャーシリーズ) 第2版.中山出版.2022
下腿義足では、膝関節での制御が可能という利点がある義足であることが上記テキストから確認することができます。
また、膝関節周囲(大腿四頭筋、ハムストリング)の筋力も残存することが特徴の一つです。
下腿切断の注意点
下腿切断では、屈曲拘縮を起こしやすいといわれます。その理由を説明していきます。

図のように膝の伸展では屈曲時に比べ後方の皮膚や軟部組織が引っ張られるため①痛みを生じ②それを避けるため膝を曲げ、下腿の長さが短くなるため膝を曲げた状態を長期間とることで屈曲拘縮が起こると考えられています。
下腿義足のベンチアライメントについて
下腿義足でのベンチアライメントで重要な部分は、初期屈曲角、初期内転角、
前額面状からの重心線の位置、矢状面状からの重心線の位置はとても大切になるので覚えましょう!

矢状面と前額面から整理をしていきます
| 前額面 | 矢状面 | |
| 初期の角度 | 初期内転角5度程度 | 初期屈曲角5度程度 |
| 体重負荷線の位置 | 踵中心をとおる | トゥブレークと踵の中間 |
特に大切になってくるのは初期の内転角と初期屈曲角です。ではこれが無い場合には、
どのようなことが起こるのでしょうか?

初期内転角が無い

右下肢の下腿義足を想定しています。
初期内転角をつけない場合には、踵の中心より外へ体重負荷線が移動します。
すると内側近位と外側遠位に圧迫が生じ、外側近位に緩みが生じます。
さらに足部内側は浮き上がり、義足は外側へ移動することになります。
このため初期内転角はとても重要であることがわかります。
ソケットが外側に移動している場合

ソケットが外側にずれている場合にも初期内転角が無い場合にも
同様なことが起こると考えられています。
初期屈曲角が大きい

ベンチアライメントにて初期屈曲角をつけすぎるとどうなるのか考えていきます。
図のように、初期屈曲角が大きすぎると、膝折れ感が強くなります。
そして膝窩部と前方遠位部に圧迫を感じます。
これを避けるためにつま先を上げる動作がみられたりします。
初期屈曲角が不足している

初期屈曲角が不足している場合には、下腿が垂直に固定されている為、
膝の過伸展感が起こります。圧迫は前方近位部と後方遠位部に圧迫を生じます。
避けるために踵を上げる動作が確認されます。
ソケットが後ろまたは前すぎる

ソケットが後ろ過ぎる場合には反跳膝、ソケットが前過ぎる場合には膝折れが生じます。
ここは初期屈曲角の小さい/大きいを理解できるとわかってくると思います。
まとめ
覚えることはいっぱいですね今日もお疲れ様でした!
今日はまとめとして、ここまで学習した内容を復習してみましょう!
question!
①初期屈曲角が不足していると(膝折れ、過伸展)が起こる
②初期屈曲角が不足している場合には、(前方近位、膝窩部)と(前方遠位、後方遠位)に圧迫感が生じる
③初期屈曲角が大きい場合には、(膝折れ、過伸展)が起こる
④初期内転角が不足している場合には、(内側近位、外側近位)と(内側遠位、外側遠位)に圧迫感が生じる
⑤初期内転角が不足している場合には、(足部内側、足部外側)が浮く
Answer!
①過伸展 ②膝窩部/前方遠位 ③膝折れ ④内側近位/外側遠位 ⑤足部内側





