~理学療法国家試験対策~細胞の変性、壊死、萎縮について

理学療法国家試験

はじめに

こんにちはみおしんです!本日は、病理学より細胞で起こる様々な変化について勉強をしていこうと思います!目的としては、病理学の内容は疾患に対しての基礎知識にも繋がり、さらに解剖学や生理学で勉強してきたことにもつながると考えるからです!
まずは病理学とは何かのおさらいからいきます。

病理学pathologyとは病気および病的状態の本質について研究する医学の一分科である。

引用 渡辺 照男(編):カラーで学べる病理学 第5版.ヌェーブルヒロカワ.2019

病気について、その具体的な内容を知る学問であることがわかります。ここからわかるように体の中にある細胞の変化についてしっかり知っておくことは病気を知る一助にもなると思っています。

細胞の変性について(変性とは)

細胞が障害されると、その細胞は変性します。
変性した細胞は、再生または壊死へと至ります。
変性は様々なことを指し一概にこの状態であるとは言えませんが、
具体的には、
・DNAの構造の変化、DNA複製の支障
・ミトコンドリアの機能異常
・タンパク質合成低下
・細胞内の代謝異常の変化
・細胞膜のポンプ機能、透過性異常など
特に多いのは細胞質の腫脹、脂肪空胞の出現です。

細胞質の腫脹とは…虚血により細胞内環境が維持困難になってしまい細胞内に水分が溜まってしまうことを指します。またこれを水腫変性と言います。

脂肪空胞とは…肝細胞や心筋細胞では、脂肪代謝が障害されやすく代謝されない脂肪が確認され空胞となり細胞内にみられることを指します。またこの状態は可逆的で元に戻ることはできます。

細胞が障害する原因について

細胞が障害を受けると変性することを理解することができたと思います。
ではその細胞が障害をうける原因は何があるでしょう?
原因は大きく4つに分けられます。
・虚血 例)梗塞による心筋細胞、脳細胞などの障害
・化学物質 例)中毒
・病原微生物 
・物理的障害
 例)放射線 ギプス固定による骨・筋委縮 
例えば、心筋梗塞では冠動脈の血管が梗塞することにより心筋細胞へ血液の供給が行えないことによります。脳梗塞でも心筋梗塞同様に脳細胞も虚血を生じます。

例えば、脳の支配領域について、前頭葉中心前回(一次運動野)の大脳動脈領域では下肢、体幹の運動を制御しています。ここの梗塞が起こると随意性の低下が起こる可能性があります。
また、脳梗塞では、梗塞中心部の周囲には、虚血性プランベラが存在します。
この虚血性プナンベラは血流再開などの治療により回復が期待できる領域を指します。

このように細胞の障害は疾患についての学習にもつながります。

細胞の壊死

細胞の壊死は細胞が壊されるといったイメージを持つと思います。では具体的にどのようなことを壊死と呼ぶのでしょうか。

障害の結果生じた細胞の死を壊死necrosisといい,個体全体の死と区別している.

引用 渡辺 照男(編):カラーで学べる病理学 第5版.ヌェーブルヒロカワ.2019

障害を受けた結果の細胞死を壊死ということが確認できました。
別の用語として、アポトーシスがありますが、「アポトーシスはプログラムされた細胞死を意味しており傷害の結果生じたものとは違います。
国家試験でも問われていますので確認をしておいてください!

この壊死ではどのようなことが細胞内で行われているのでしょうか?
リソソームによる酵素により細胞や組織を破壊する(自己融解)することにより細胞が壊死します。
細胞の自己融解により細胞の成分が血液へ移動するため、例えば肝細胞の障害がある場合には
AST、ALT、LDHなどの酵素が血液中にも見られ、血液検査で値が増えたりします。

細胞の萎縮とは

細胞の萎縮は、細胞 組織 器官の容量が減少することを指します。
また元々正常の大きさがあることが前提です。
大きさが元々正常より小さい場合は、低形成または発育不全と呼びます。

萎縮の大切なポイントは、「細胞の数は減少しないこと」です。

萎縮には種類もあります。
・生理的萎縮…成人になり胸腺が萎縮したなど
・無為萎縮…機関や組織を長時間使わないことによりおこる(ギプス固
・圧迫萎縮…組織機関が持続的に圧迫される (結石が尿路を閉塞→尿のうっ滞により尿管、腎盂を
      拡張→腎組織が圧迫をうけ萎縮※水腎症)

まとめ

いかがでしたか?
覚えることはとても多いとは思いますが、疾患の勉強や治療学への結びつきがかなりつきやすくなると信じ今後の勉強をしていきます!
あすは、続きの細胞の再生と化生についての勉強をしていこうと思います!

Question!
1.細胞の変性では、ミトコンドリアの変身が(おこる・おこらない)
2.細胞が変性する理由に、虚血がある(ある・ない)
3.虚血性プナンベラは血流再開などの治療により回復が期待できない領域である(〇か×)
4.細胞の萎縮では、細胞数は減少する(〇か×)
5.元々正常の大きさより組織の大きさが小さいことを萎縮という(〇か×)
6.(  )萎縮により水腎症が起こる
Answer!
1.おこらない 2.ある 3.×(回復が期待できる領域) 4.×(細胞数は減らない)
5.×(低形成または発育不全) 6.無為萎縮

参考文献

1.渡辺 照男(編):カラーで学べる病理学 第5版.ヌェーブルヒロカワ.2019





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